やる気なし男なので、昨年noteに書いた記事を改変して転載。
2020年12月16日にシンガポールのホーカー・センターがユネスコの無形文化遺産に登録されました。
団地の一階にあるフードコートというイメージです。
外食がメインの文化のみんなの台所。
2020年7月にシンガポールに来てから、家の近所のホーカー・センターにしょっちゅう通っています。
観光客はほっとんど来ないローカルのホーカー・センター。
自分がこれほど魅力を感じているのか、ずっと言語化を試みていたのですが、なかなかできませんでした。
が、この記事「寛容社会―多文化共生のために<住>ができること」を読んでようやく言語化することができました。
「僕がシンガポールのホーカー・センター魅力を感じる理由は、”寛容性”なんだ!!!」
朝から晩まで、多国籍の老若男女がわいわいと集う場になっています。
独り暮らしのおばあちゃん、おじいちゃんの憩いの場であり、生存確認の場。
タバコをぷかぷかふかしながら、ビールをかっくらう、格好いい不良おばあちゃんが子分(もちろんおじいちゃんとおばあちゃん)をはべらすたまり場
乳飲み子を連れた3世代の団らんの場
正直、シンガポールの負の側面が目立つ場所ではあります。
肥満の人、喫煙者、車椅子を使ったり、片麻痺で杖をつくの人も目に付きます
バギーを押しながら二人でタバコを吸う若い御夫婦
そういった負の側面を含めても、いやむしろ負の側面が可視化されているからこそ、朝から晩まで多国籍の老若男女がわいわいと集う場、というものに魅力とセーフティーネットとしてよ可能性を感じています。
決して褒められる状況ではないのですが、今の日本では見ることが出来ないような懐かしい何か、を私はホーカーセンターに見いだして通っていました。
今回、「その懐かしい何か=寛容性なんだ」と気が付きました。
「寛容」というキーワードを巡って、外国人との接し方から地域社会での暮らしまで幅広く調査した結果、以下のような知見が得られた。
「LIFULL HOME’S 総研」のレポート「寛容社会―多文化共生のために<住>ができること」
・ 外国人と交流することそのものが、外国人に対して寛容な態度を醸成すること
・ 地域社会で友達のいない人ほど、外国人に対しても不寛容であること
・ 外国人と交流することで社会全体の寛容度が高まること
https://www.homes.co.jp/search/assets/doc/default/edit/souken/PDF2017/tolerant_society.pdf
日本のニュースやワイドショーを見ていてとても窮屈に感じてしまうのが、日本社会の不寛容性です。
日本に帰ったら、「多様な人達が交流することで寛容度が高まるような場」を作りたいと考えています。
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