シンガポールの破壊された自然からの復活っぷりを知って、びっくらこきました。

歩きまくり@シンガポール

私がこのブログを書き始めた大きなきっかけがこの本です。

「NATURE FIX 自然が最高の脳をつくる―最新科学でわかった創造性と幸福感の高め方」

2020年7月に来星。

2021年の4月に読んで、びっくらこきました。

「街路樹はデカいし、自然公園や自然保護区も多くて、街なかの緑も満載で過ごしやすいなー」と思っていました。

そして「そりゃあ南国ですもの、緑が多いのは当たり前ですよ。むかーしは、90%が原生林だった所に人がどんどん増えて、森をぶっ壊しまくってるから、今も減ってるんだろーなー、緑が。。。」と勝手に思って込んでいました。。。

が、、、しかーし!!!!

この気持ちのいい緑は、建国した55年前から当時の首相リー・クアンユーによって計画され、国家プロジェクトとして整えられてきた緑だと、この本に教わりました。。。。。。。

シンガポールって、ぼろぼろに破壊された自然を、ふたたび開墾し、土を輸入してまで集め、怒涛の植林により作られた、現在の豊かな緑の都市像なんだそうです。

いやー、シンガポールの皆さん、本当にすみません。

何も知らなかったとは言え「もともとは90%が原生林だった所に人がどんどん増えて、森をぶっ壊しまくってるから、そりゃ緑が多いのは当たり前」なんて思ってほんとにすみませんでした!

この本からの情報は以下

・リー・クアンユーは1965年の建国当初からシンガポールをガーデン・シティ(Garden City)にしようと頑張った

・それがさらに高じて、「シティ・イン・ガーデン(City in a Garden)を目指すことにした。

・自然が完全に破壊された土地を、ふたたび開梱して、輸入した土を入れて、植樹した。

・現在シンガポールは、景観の開発に年間2億シンガポールドル(約160億円)、国家予算の0.6%割いている。ちなみにアメリカの予算の5倍。

・新たな土地を開発する際には、屋上庭園等々でそこにあった自然を上回る緑化を実現しなくてはならず、政府から助成がある

・国民の80%が緑のある場所から400メートル以内に暮らせるように努力中。現在70%。

・1986年から2007年のあいだに人口は200万人増えたのに、緑地の割合は36%→47%へと増加。ちなみにアメリカ・ワシントンDCは1950年から2017年で50%→36%

(しかも以下のサイトの情報では、国土は当時東京都23区と同じ位だったらしいですが、今は23区の1.1倍に埋め立てで増えてます。)

https://singapore.jpdesk.net/%e3%82%b7%e3%83%b3%e3%82%ac%e3%83%9d%e3%83%bc%e3%83%ab-%e5%ba%83%e3%81%95-%e5%9b%bd%e5%9c%9f-%e9%9d%a2%e7%a9%8d-%e6%9d%b1%e4%ba%ac23%e5%8c%ba/)

いやーーーーー、びっくらこきました。

この豊かな緑はシンガポールの国家プロジェクトだったんすね。。。

すげえ。。。

詳細はまた別記事で書きますが、なんと現在、「シティ・イン・ガーデン(City in a Garden)」からさらにパワーアップした「シティ・イン・ネイチャー(City in Nature)」構想にうつっているそうです。

City in Natureを堪能する@シンガポール
自然の中の都市、City in Nature (シティ・イン・ネイチャー)を本気で目指すシンガポール。どでかい街路樹、空き地はとりあえず原っぱにする姿勢、緑あふれる高層ビル。600万年かけて大自然の中の狩猟採取生活に最適化してきたのに、農耕...

・2008年「シティ・イン・ガーデン(City in a Garden)」を目指すことにした。

「A City in a Garden」2008年  the National Parks Board (NParks 国立公園局)のCEO Ng Lang氏の文章 

404 Error
404 Page not found 🙁 The requested page could not be found.

Singapore – A City in a Garden Enhancing Greenery and Biodiversity Over view

https://www.cbd.int/doc/meetings/city/subws-2014-01/other/subws-2014-01-presentation-singapore-en.pdf

おおう、、すげえ。。。

・2017年くらいから「シティ・イン・ネイチャー(City in Nature)」構想にパワーアップ

「Singapore: The First City in Nature?」 2017年国家開発省(Ministry of National Development : MND)の住みやすい街づくりセンター(the Centre for Liveable Cities)の
エグゼグティブ・ディレクター(Executive Director)Mr Khoo Teng Chyeの「Dense and Green Building Typologies」での話

View
Centre for Liveable Cities

Evolving Singapore into a City in Nature 11/Nov/2020

https://www.thegpsc.org/sites/gpsc/files/evolving_singapore_into_a_city_in_nature_pdf_gpsc_11nov_10nov2020.pdf

MEDIA FACTSHEET TRANSFORMING SINGAPORE INTO A CITY IN NATURE Information accurate as of 21 November 2021

https://www.nea.gov.sg/docs/default-source/default-document-library/annex-d—factsheet-on-city-in-nature.pdf

いやーシンガポール、ほんとに緑に対してマジなんっすよねえ。。。

すげえ。

それぞれを別記事でまとめて行きたいと思いっます。

404 NOT FOUND | シンガポールにて徒然なるままに、
散歩道とかホーカーとか、City in Natureを探して歩きまくりの日々
高層HDB スカイヴィラ@ドーソンの47階無料ルーフ・ガーデンでシティ・イン・ネイチャーについて考えた
高層HDB「スカイヴィラ@ドーソン(SkyVille@Dawson)」の47階無料ルーフ・ガーデン。文字通りシンガポールを見渡すことが出来る無料展望台、オススメです。リー・クアン・ユーの「シンガポールを都市化するためにこそ自然が必要だ!!」という熱い思いから始まったシティ・イン・ネイチャー構想を実感出来る場所です。
サザン・リッジスを散歩したら、シティ・イン・ネイチャーをひしひしと感じた。
特に予定のない週末の午後の、あてもないお散歩。 シンガポールの緑を増やそうという本気、シティ・イン・ネイチャーの底力を感じることが出来た4km弱を1時間弱の旅でした。

「そろそろ世のお医者さんたちは、場合によっては戸外ですごすべき時間を明記した処方箋をだしてもいいのではないだろうか。」
ーーーNATURE FIX 自然が最高の脳をつくる―最新科学でわかった創造性と幸福感の高め方 エピローグよりーーー

ほんとにこの言葉に共感します。

起立性調節性障害の患者さんが増えているようですが、自然の中で散歩する習慣があれば、もしかしたら発症数が減るのではないか??なんて夢想してしまいます。

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